Canada Youshinkan Kendo Dojo

剣道考察日記

部品の組み立て

肉体を離れて剣道は語れない。剣道は全身を上手く使いこなして、良い、打突が出切る。其の肉体を上手く使いこなすには、筋肉と、関節の使い方が鍵に成る。 熊は、夫々の関節、筋肉を部品と読んでいる。つまり、手首、足首、手の指、肘、…

今の境地

竹刀は持って、持つにあらず。 構えは、身構えて、構えにあらず。 気は勢いを持って、勢いにあらず。 体は固まる所無く、風に吹かれて流れるが如く。 息は、長く静かに腹に治め、何事も無く。 ただただ、油断無く、相手に従い。 其…

一人稽古の勧め。

一人稽古は、大事です。 だけど、一人稽古の目的を如何捉えているか。 ただ漠然と遣っていては意味が無い。 先ず第一、其れは悪癖の矯正に当てる事。此れで良いのかどうか考えながら遣る。 第二に、数を掛ける事で、動作に習慣性をも…

昔の教え方&熊流稽古法。

昔は、掛かり稽古で、体がくたくたになるまで遣らせて、息も絶え絶えで打った打ちが力の抜けた、良い打ち方(脱力)を習得させる遣り方だった。 今も尚其の遣り方を信奉している方々が居る。確かに効果は有ることは事実だが、リバケンや…

自然体の追求

剣道で、良く自然体と言う事が言われる。 では、自然体とはどんな状態なのか、自然体は無駄な力が抜けている事だと思うに至った。 竹刀の握り、構え方、足の踏まえ方、竹刀の振り方、体の移動、踏み込み、全てに無駄な力を使わない。 …

一日にしてならづ

今年の日本で熊の剣友二人が、7段一発合格を決めてくれました。一人は大分県の方で京都の審査、もう一人は東京の方で名古屋の審査でした。 東京の方は二年前野間道場の朝稽古でお稽古を頂き、その折、今後の目指す留意点をご教示して、…

充実こそすべて。

昔、の師匠が、面白い事を言ったのを思い出した。 「スランプは一日に何度でもある。」 一日の稽古、イヤ、一回の其の相手との稽古の中でも上手く行く場合とそうでない場合があると言う事だと思う。 其れと、「一度の相手の稽古で同じ…

榊原 正範士の言葉

剣道初心者は、理合と基本と言う型の中に押し込まなければ成らない。 其のうち、其の型がが固まってきたら、外枠を外さなければ成らない。 それで、少し、自由に動けるようになって初めて、自然に形になる。 しかし、初心者の間に理合…

強くなりたければ

剣道で、どんな名人だろうと、絶対的に弱い所がある。 其れは起こりである。起こりと言っても殆どの剣道人は技の起こり(竹刀が上がる)を起こりと捕らえている人が殆どだと思う。 だが本当の起こりはそれ以前、竹刀が動く前に体が動き…