Canada Youshinkan Kendo Dojo

一人稽古の勧め。

一人稽古は、大事です。
だけど、一人稽古の目的を如何捉えているか。

ただ漠然と遣っていては意味が無い。

先ず第一、其れは悪癖の矯正に当てる事。此れで良いのかどうか考えながら遣る。

第二に、数を掛ける事で、動作に習慣性をもたせる事=体(動作)に良い癖をつける。

第三、絶対に妥協しないこと。大体出来た、はできていないと同じ。探究心を失わない事。

第四、稽古で実際に使えるようにする事。でなければ意味が無い。自信が持てるようになるまで遣る事。

先ず第一での一番気をつけ無ければいけない事は、自分の悪癖を見抜けなければいけない。でなければ矯正には繋がらない。

今の自分の動作に自己満足している人は、伸びれません。
昔から言います、無くて七癖。良い見本、誰か自分が尊敬できる師の動作を、必ず脳裏に焼き付けておく事を薦めます。

第二、健常者であれば、誰でも自然に歩け、箸でご飯も食べれます。
これは全て習慣がなせる業です。ご飯を食べる時間はどれだけか個人差はあるでしょうが、箸を使う時間を考えればそう長くは無いでしょう。

だだ、毎日欠かさず、二度三度と使う。其れの積み重ねで箸が自然と動くようになっている。足裁き、体裁き、竹刀操作も同じ事。

第三、も第二と殆ど同じですね。赤ちゃんの時はよく箸で食べれないけど、段々食べれるようになる。物も落とさなくなる。

剣道の技も打たれなくなるまで遣れば良い。現代剣道の打突部はたった四箇所だけの事。
其のうち、気をつければ良いのは小手と面だけ、突きは剣先さえ中心線にあれば、なやすのは簡単なこと。小手と面だけ返せたらそれで充分。

4は当たり前のことでしょう。使えなければ意味が無い。どれだけ稽古したところで、実際に其れが使えなければ、稽古していないのと同じ。

最近、自分の過去を振り返り、反省しきりです。
なぜ、今までどれだけ無駄な事をしてきたか。笑

試行錯誤とは言いますが、剣道はこれほど単純で簡素なものは無い。と50数年かけてヤット気がつきました。苦笑。

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