昨夜の稽古で、一拍子の打突を指導する中で、生徒に分かり易く説明した。その時、気づいた事が有る。
俗に言う、一拍子だが、その一拍子も分解すれば、三段階の動きに分かれるのではないのだろうか、その方が自分自身も動きが理解しやすいし、遣る方も簡単に理解できたようだ。
先ず、一拍子の打ちは0から100への移行では有るが、タダ、漠然と0から100には移行できない。
そこでこんな風に考えた。
①打とうとして、気が前に出る、幾分体重が前に乗る。
②打突動作に入る為に、左足で床を蹴り初め、右足を床に摺らせて、体を前に移行する。
③最終的に、右足を踏み込むと同時に撃つ。
①と②の間は上半身に動きが無い。どちらかと言えば剣先を中心から割ってはいる攻めの状態。
③で初めて竹刀が動き右足の着地と同時に竹刀が面を打つ。
と言う風に三段階の動きが有ることに気付いた。
①の段階は気の起こりとも受け取れる段階。
②は攻めの持続、実行の段階、勿論、気攻めは最初から持続していなければならない。
③で上半身が打突をカタチ作る段階。この時、左足の蹴りの力が最大限になっている。
勿論これらは全て連動していなければならないが、俗に言う一拍子の打ちでも分解してみると非常に分かり易くなると思う。