2010年12月4日にカナダ西部の剣道昇段審査会が開かれて、審査員の一人として参加させていただいたが、今回、採点が少し厳しいものになった。
勿論、自分の一票だけ厳しくても、他の審査員が入れれば合格するわけで、それは其れで良いのだが、見ていて感じるところ。殆どが、攻めないでただ当てに行く。
是が初段や二段までならまだ許せるが、三段くらいになれば、少なくとも、打突前に、攻める動作が出てこなければ、見ていて感動が無い。
まして4段五段に成れば尚更である。だが正直、5段では10人位受けて一人だけ、其れらしき打ちをしていた。当然だから技も決まるし首一つ抜けて見える。
剣道審査の後、直ぐ居合道の審査に借り出されているので、剣道の合格発表は見ていないが、五段が何人通ったか?
熊の採点では、初段は5割。二段は3割、三段4割、四段は5割、五段は1割位のものだと思う。其れでも甘いと思われるかも知れないがカナダは年に二度しか審査が無いので、審査から審査まで稽古はする時間はあるはずだ。
この数字だけを見ていただければ?と思われるかもしれない。二段に成ると合格率が落ちる=初段の後稽古をしていないからだ、年限が来たので受けてみる。的な人が多いように思う。審査員の目はごまかせない。
毎回、熊が、個人的に統計を取っているわけではないので、何割合格だけでは済まされないところが有る。良い物は良いし、足らないものは足らない。
其れと剣道形が最近また疎かに成り出した。4段5段で、動き方がうろ覚えではどうしようもない。少なくとも、動きは全て理解できていて、その上の気力や、理合いが見えてこなければ成らない所だと思う。
どうすれば各道場の指導者がそこのところを生徒に伝えることができるか・・・・はなはだ心もとない気がした。