Canada Youshinkan Kendo Dojo

夕雲流剣術書

針谷夕雲の教えを、弟子の、小田切 一雲が書いた物の中に、極意が書かれていた。

「敵に向かい、太刀打ちする時でも、早からず遅からず、運速を加減するという事もなく、自分の自然な動きに任せ、強からず弱からず、強弱を加減すると言うことも無く、これまた自然に任せる。

急に勇気を張り発する事も無く、又、怯えることもなく、敵を意識せず、自分をも意識せず、身近な例えで言うなら、朝夕の食事の時、膳に向かいて、箸を取る手の内が、刀を取るのに良い」

中々に味わいのある表現です。すべてが自然に、無意識の中で自由自在に刀を操作出きれば最高と言う事でしょう。深い境地です。