背中の壁、剣道家なら気になる所。
先ず、背中の壁とは=後姿の気品、力強さ、美しさ、です。 ビシーッとした、張りとでも言いましょうが、後立姿に強さを感じます。それを背中の壁と言います。
その第一の要点になるのは、腰です。腰、腹がどっしり納まっている事。 そしてその腰を足の上で安定させる為に 下腹部を締める必要が出てくる。その下腹部を締める為に呼吸法が必要姓が出てくる。 そして、そのどっしりと安定した腰に背骨が天に伸びるように真っ直ぐに伸び、その延長上に首が在る。 詰り頭から、腰まで一直線に成っている。後ろ足は軽く張り、前足は適度に緩み。足幅は狭からず広からず、それが一体となって、姿勢に現れてくる、それが壁です。 ですが、これは、姿勢だけでは成りません、其処の充実した気勢が必要になります。気勢が無い構えは崩れやすく、タダ、スラーッと立っているだけ。
この構え方ですと、とっさの時に、構えが崩れることが多い。 壁は崩れません。だから壁なのです。その崩れない壁からの打突だから威力が在るのです。 腰の安定は姿勢の安定に繋がります。姿勢の安定は 肩の回転軸が方がりません。目線が崩れ事も無い。ということは正しい正確な打突が容易になると言うことに繋がります。 肩の位置が安定しないと言うことは体が揺れますから、当然、目線も動く、それでは、正確な打突、さえ、打ちの強さ全てに悪影響を及ぼします。勿論、姿勢が崩れる=心も動かされたと言う証拠になる。 壁は、崩れないから壁なんです。如何なる場合でも崩れないのが壁です。打突時に構えが崩れるのは、気が乱れるからです。 気の充実、気勢が確りしている、それで始めて確りした壁が確保できます。気勢の充実+姿勢充実=相乗効果で構えに出てくる、犯しがたい気品が、それが背中の壁と言うことが出来ると思います。 |
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これを身に付けるのには、中々難しいのですが、避けて通れない修行です。常日頃の稽古から、正しい姿勢、 充実した気勢でお稽古なさることをお勧めいたします。何時如何なる場合でも姿勢だけは崩さないぞ、と強い 意思で取り組んでください。
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背中の壁
- 本当の強さ
- 切磋琢磨