最近、メールで白人さんが見学を申し込んできた。稽古着と竹刀は持ち合わせていて、防具は着けた事が無いとの事でした。
「どうせ来るなら、稽古着と竹刀を持参して稽古に参加してみたら」と水を向けてみた。
其の彼が水曜日の稽古に参加した。今、丁度、初めたばかりの、初心者の白人女性も居る。丁度いい切磋琢磨の相手だ。
剣道は、おかしなもので、誰か競い合う相手が居ると長続きする。其の前に去年入会した、カワイさんとポールさんが同じ1級で頑張っている。
この二人良い意味でのライバルに成ってくれれば良い、白人女性は以前書いたが美人で中々のセンスが良い。まあ、ボーイフレンド?がアキラなので、彼が個人的に教えているのだと思うが、素振りだけ見ていたら初心者とは思えない竹刀の振り方をする。
剣先が走るのだ。其の点、今回来た彼は竹刀は振れるが剣先が走るとまでは言いがたい。面の上で竹刀が止まるのだ。(此れは殆ど何処から来る人でもそう習っているらしい)だから、あごまで切り下ろすように指導したら、ちゃんとそれを遣り始めた。中々素直で勘が良いと睨んだ。
ただ、今まで何十人と白人さんを教えてきたが、剣道で一番難しいところがある。此れは日本人でも同じなのだが、極端に白人さんが弱い部分がある。それは謙虚さだ。
彼らはプライドが高く、どうかすると傲慢で、謙虚に物を考えることが苦手なふしがある。謙虚さが中々身に付かない。この謙虚さの考え方が幾分理解できるようであれば成長できるのだが、中々難しい。4~5段になればもう一流の先生気取りになる輩が多い。苦笑。
デンマークから来た4段も熊の道場には顔を出さなくなって他道場で元に他って稽古をしているらしい。熊のところでは、打てる相手が居ないから、良い顔が出来ないからだ。
今まで、育てた中で、謙虚という考え方が解るのは、大砲と、半分日本人のアキラ位ではなかろうか、、まあ、ポールさんも大人だから今の所、謙虚に稽古はしている。
まあ、最近の日本人も中々謙虚な考え方で剣道に取り組む人が少ないのも事実だが、せっかく剣道に興味を持ったのだから、長続きしてくれたら良いと願っている。