Canada Youshinkan Kendo Dojo

足の立ち幅

以前、MIX@交剣知愛の養心館、分室で、足構えの幅について書いた事が在る。
通常、少年指導要綱の中では両足の幅は拳一握りとされているのだが、熊が、カナダのSKI指導員試験を受けた時に、日本ではスキーを揃えて滑る癖が着いていたのを、矯正された事が切欠で、足の外側の立ち幅は、腰の幅ではないかと言う考えになり、それを実践してきた。

その方が腰が安定するし、前進打突の動作の足の力が無駄に成らない感じが掴めたからだ。
そうしたら、昨日、手元に届いた、剣道日本の中で、佐藤博信範士が、自然体の構えの説明の中で、やはり熊と同じ事を唱えられていた。四角く構える。腰と足の外幅は同じにすると書かれていた。

偶然の事なのだが、やはり佐藤範士も長年の経験と、稽古の積み重ねでそのような結論に達せられた物と思う。
足幅を、一握りにすれば、上半身がヤジロベイのようになり、横の捌きをするには不向きに成る。
それに安定性を欠くことにも成る。そこで足の外幅を腰の幅に構えれば腰の体重、いや全身の体重が全て均等に両足で分担して支える事になり、出る、引く、横に裁くが用意に成ると言うことに繋がるのだと思う。

詰り正しい足裁きを絵を会得する為には非常に大事な事なのだと改めて確認できた事が嬉しい。
小さい事だと思うかもしれないが、工夫をして自分で会得した事が、大範士の考え方と同じになる。
こんな時、初めて自分の考え方、指導法が間違っていなかった、という確認が取れることが、大いなる自信にも繋がっていくのだと思う。

剣道はやはり工夫工夫の繰り返し、そしてその確認が、必ずやどこかで取れることが嬉しい。