6月22.23日と二日間千葉仁範士にお稽古を頂いた。そして昨日の懇親会で話された言葉に、非常に大切だと思う事をご教授いただいたので自分の為にも書き記しておこうと思った。
此処からは範士の言葉である。
「剣 道で、打つ打たれるを遣っている間は剣道ではない。相手の中心を攻め、その中に相手の心が動くところが有る、其処にきたら、一拍子で、捨て切って打ってこ そ剣道に成る。打たれまいとして、相手の剣を避けたり、姿勢を崩して逃げて打たれずに打とう、等と、醜いことを遣っていてではダメだ。そんな物は剣道とは 言えない。
ここぞと見たら、思い切り一拍子で打って出る。それで返されたら、反省できる。それを ゴジャゴジャにしてしまうと反省に繋がらない。だから、進歩が出来ない。」
まるで日ごろ熊が口にしている事と、〃ことを口にされた。
この話を聞きながら、七段と八段の断層を見たような気がした。
この一拍子で捨てて打ち切る修行を理解して出来る人が八段に成れる。
それが理解できないで、打つ打たれるの段階で遣ってる人が七段で止まる。
その修行に気付いて体をかける人が100人に一人なのだと感じた。
それにしても打たれずに打とうと言う人が多い。今回の稽古会に参加された高齢の七段の先生が居たが、何時も範士からこの話を聞いて居るのですが、
人間が頑固で、叩かれるのが嫌な者ですから直りません。と苦笑いをされていた。
そして範士は、これは私が出来るということではないが、だから私もいまだ一生懸命それを追及しているのですと言われた。
剣道の究極の所はこれしかないのだと熊も強く思った。