先ず、一番大事なことは、自分がどんな剣道を目指すか。
そのコンセプトを確り見据えて稽古に励む事が、一番大事だと感じます。
昨今、試合が剣道そのものであるように受け取られがちですが、試合はあくまで剣道奨励の手段にすぎません。
其れが近頃では試合に勝つために稽古を積む事が、完全に目的になってしまっている。
勿論、剣道である以上試合に勝てるように努力をすることは尊い事で否定はしませんが、勝つために手段を選ばなくなると言う事が問題なんだと思います。
つまり当てっこ剣道と呼ばれる物に走る事です。
恐らく今では、何が当てっこ剣道なのか、何が、本物志向の剣道なのか、見境がつかなくなっている人が殆どでしょう。
今、長風呂の中で、(汗を掻く事が目的なので)、佐藤博信範士の上級者の剣道を再再読していました。
物凄く良い事が書かれていますが、余りにも簡単に書かれているために、簡単に読み飛ばしている方が多いのではと感じています。
確り中身を把握して読んで頂きたい内容が山積しています。
このことは以前にも書いた事ですが、自分の目指す剣道の方向性をもう一度見直してみるのもまた、足元を固める意味で貴重だと思います。
自分では今も取り組んでいる方法があります。
1構え、姿勢を崩さない事=構え姿勢の崩れは心の崩れ。
2後ろに下がらない事=戦いである以上、気力旺盛に前に出て戦う。
3慎重に成り過ぎない事=打たれることを嫌っていては、反省が出来ない。打たれて不備を知るから、伸び代が出てくる。
4何時も気力一杯に張り切って稽古をする=恐怖感が出なくなり、思い切りの良さが出てきます。
5時間があれば剣道の本を読んだり、精神面に役立つ本を読んだりしています。