Canada Youshinkan Kendo Dojo

帰国

豚インフルエンザで、入国に手間取るハプニングで始まった今回の日本武者修行。

武講同窓会の居合道講習会に、会長である羽賀範士がDRストップで出て御出でになられなかった。

講習会では途中、稽古で親指を突き指するハプニングに見舞われたが、何とか無事終える事が出来、周りの方々の協力に心より感謝した。

無事、剣道と、形の講師の脇役を勤め、3日の朝稽古を終えて、急遽、藤枝に親父の見舞いに出かけた。

健康状態は至ってお元気なのだが、何しろ大歳なので、医者が万一を考えて、外への歩行を禁じているらしい。久しぶりにお顔を拝して、短い時間ではあったが歓談できた。

京都大会での朝稽古は、段々大範士の方々のお稽古参加が少なくなり一抹の寂しさを禁じえない。

今回の、七段昇段審査で応援していた九州の方が無事一発で通り、嬉しい報告を受けた。

京都の朝稽古では、その方々が剣道に取り組む姿勢が顕著に現れ、嬉しい稽古もあればそうでない物も在る。今回の朝稽古で一際熊の心を打った島根のMと言う若い方が居た。

けれんみの無い、癖の無い面は今回初めて京都で頂いた心を打たれた唯一の面であった。打たれて心から感動を得た。この方は伸びるに違いない。

やはり、同じ稽古でも、姿勢を崩し、竹刀で除けながら打ち込んでくる方々だ。頂けない。同じ剣道でも、完全に異質の物として、熊は捉えている。

わざわざ京都にまで出かけてきて、人間性の見苦しさを披露する愚は避けたいと強く心に思った。幸い、熊の周りに集まる剣道家の方々はそんな人が居ないのが在りがたい。素晴らしい剣風の方々ばかりだ、だからこちらも本気で修行のお手伝いをさせて頂いている。

今年も、色々考えさせられる事の多い京都大会&武者修行であった。