11月3日、1500m級のバンクーバーの山々に初観雪。晴れ間から顔を覗かせる、山々が、寒さに震え出したかのようだ。
日曜日の稽古は、久々に20人を越える参加者があった。其れも4段以下の連中。5段以上は誰も参加者が無い。苦笑。恐らく、インターネットを通じて、全日本を観戦していたのか???
昨日、カナダ時間時間3日の午前11.15頃から全日本選手権がカナダでも放映された。前年度優勝の寺本選手対正代選手の行き詰る攻防は、久々に、興味をそそられる内容であった。
今回、其れと、気づいた事。今まで熊が口をすっぱくして言ってきた、三箇所除けが見られなくなった事だ。ただ一人、一度だけ其れをやった選手が居たが、彼は着装も悪く、面紐が長く不ぞろいで袴も短かった。
一人面の取り方が雑な選手が居たが、放映されていたので、自分でビデヲを見れば気がつくことだろう。良い選手はそのあたりも確りしていた。
それ以外、観ていて不愉快を感じる試合が少なかったこと、いや若生選手の素晴らしい剣道は賞賛に値する。剣道に勝、勝負に負けたといって良い内容ではなかったか。寺元選手もそうであった。
優勝した正代選手の思い切りの良い気迫に満ちた剣道は、前回の世界選手権で日本選手に一番掛けていた所を、教えていたような気がする。
総じて、今回の選手権は、剣道本来の文化としての面を大事にした戦い、大いに賞賛されて良いと思う。閉会式で、選手全員が、胴着着用で整列していた事。以前は負けて帰った選手や背広姿の選手が居たが、今回は其れが無く、非常に観ていて気持が良いと感じた。
これは熊が20数年前から、唱えていた事だ。其れと、今回、何と言っても審判が非常に確りしていたと思う、クサイ打ちは旗を揚げず、誰が見ても納得できる裁定を下していたと思う。
日本伝剣道文化を、再発見させられた今回の、選手権。日本伝剣道まマダマダ地に落ちては居なかった。嬉しい一駒であった。