7/20日デンマーク、ナショナルチームに所属する、Jakob Schmidt選手がカナダに移ってきた。
彼は4段だそうで、デンマークでは鳴らした選手であったらしい。事前にメールで知らせてきてくれていたので、すんなりと道場に溶け込んで稽古を始めた。一通り、素振りから打ち込みまで見せていただいたが、そんなに変な癖も無く、良い指導を受けて来ていたようだ。
マア、細かい点を上げれば限が無いが、それは彼が気付けば徐々に直して行くであろう。養心館では技を教える時、必ず事細かに理合いを説明しながら教えるので、どちらが良いか直ぐに分かるはずだからだ。どちらの動きが理に適った動きになるか、普通の理解力の在る剣道家なら一目瞭然のはず。
さて稽古、彼は一番に黒熊に掛かっていった。初めの二、三本中段で使っていたが、適わぬと感じたか上段に構えを変えて、挑んでいたが、黒熊は上段相手も苦にならない。そのうち黒熊自身が上段で相手をしていた。
可也、面食らったようだ。そして熊の所にも来て、中段から上段に変えて稽古をして、熊も途中から上段で相手をした。相上段の稽古は慣れて居ないらしく、戸惑っていたようだが、上段のセオリーを教えて、打たせてみた。左片手で打った時、まだ、左肘が上がるきらいが在るので打ちが流れやすい。そこで肘をもっと中に入れるように指導して、おろすときも力まないでストンと落とすよう指示をした。
中々素直な性格らしく、確り聞いて直ぐに直す努力をする。中々好感の持てる人物でした。
熊との稽古の後、完全に息が上がったか、下座で面を外して一息入れて再度面をつけて初心者やアキラあたりと稽古をしていた。アキラくらいが丁度良い稽古相手のようで、結構、楽しめたのではなかろうか。
又、面白いメンバーが増えた。来年のブラジルの世界大会彼もデンマークから出場するらしい。彼にとっては本国デンマークで稽古するよりは、よほど稽古になることだけは間違いが無いようである。