昨日、6/29日、日曜日の稽古、全日本居合道連盟所属のUBC大学の居合道グループに参加している、連中が、6人養心館の居合い道の稽古に顔を出した。彼らは一応、無双直伝英信流なので熊と同じ流派、だが、熊が習得してきた直伝とはかなり異なる。
まあ、古流は代が下がるに連れてその師の考え方でどんどん変わる。それはある程度仕方が無いことだ。
熊が20代の頃、正岡一貫範士九段から学んだ居合も範士が晩年であられたので、同じ弟子の中でも、習った時代で幾分技の想定が違う。
だから同じ大江正路範士から受け継がれた直伝流とはいえ、かなりの形が違う。しかし、今、養心館に時々顔を出すこのUBCの会員たちは、形は刀を振り回しているのだが、想定を聞くと殆どがうやむやなので、熊が説明すると驚いたりする。
居合は仮想敵を想定して技の稽古をする。ところが、いくら仮想敵とはいえ、間合いが合わなかったり、敵との距離が違えはそれは単なる、刀踊りでしかない。
そこのところが解り始めたゆえか、ここの館員たちの出稽古の人数が増えてくるのだ。正規の養心館の生徒たちにして見れば、熊の時間がその分彼らに取られるので、迷惑な話では有る。
だが同じ居合い道を学ぶもの同士そこは大目に見てもらいたいと考えている。彼らとて、想定が可笑しいと感じればそこそ、ここに学びにくるのだと思う。将来彼らの居合が変化してくるかもしれない。あまり期待は出来ないが・・・・
昨日来た生徒の中に、日本で居合い道を学んだ女の子が居た。彼女は日本で制定居合を学んでいたのだが、情報不足でUBCの中で抜いていて、あれこれ直されて困惑していたらしい。
剣道なら、面を着けての叩き合いだから、すぐに間違いを正して、答えを出して遣れるのであるが、居合の場合、相手が叩かれていたいことは無い、そのためが、道から外れだしていけば制限無く外れていく。
実際全剣連で6段を取った途端に自分で審査を遣り、個人の段を発行する様な輩が出てきた。
怖い話だが、海外ではどんどんおかしなものが普及していく要素が、非常に大きいのだ。