先日、シンガポール剣道協会に所属する剣士が、UBC大学で居合道を学ぶ生徒と養心館道場を訪ねてきた。
UBCの学生は、体中に刺青をした生徒で、カナダに6年間住んでいるといっていた。又、剣道をするほうの人も体に刺青をしていたが、多分、シンガポールでは刺青を入れることが流行っているのかも知れないと思った。
居合いの生徒は、何が居合いか分からずに唯形をなぞらえるだけの居合い。技の数だけは奥伝まで憶えているようだったが、あえて指導はしないで置いた。
と言うのは、この居合い道グループは国際剣道連盟に所属する団体ではないからと言うことが一つ。それと、UBCでどんな指導を受けているかこちらでは判断が付かないので、口を挟まないことにした。
処がその彼が、先日又養心館に出稽古に来た。熊の居合いを見て、何かを感じたらしい。教えて欲しいと懇願してきた。熊はまだどうなるか分からない人に教える事はしない。相手の先生に失礼が在ってはいけないからだ。
唯一つだけ、木刀で、新聞切りを遣らせた、当然彼は切れない、熊はそれを簡単に切って見せて、是が切れるようになったら、教えてあげようと言っておいた。
彼等は、他道場も訪れたらしいのだが、其処では、変わった歓待?の仕方を受けたらしい。「彼等が言うにはあそこの剣道は、考え方、スタイル違う」と言っていた。
スパルタ式?(指導者がヒステリックなだけだと思うのだが)で有名な道場だけに驚いたのかもしれない。
さてその、シンガポールの剣士から、帰国後の挨拶メールが届いた。
シンガポール剣道協会のサイトにカナダ訪問の稽古の模様を載せるらしい。その下書きの写真と記事を添付してあった。
シンガポールと同じ稽古をしている、と言うのが何処此処に散見された。
そして私との記念写真、白熊との写真、シンペイ、トモ子、アキラとの写真。
彼に取り、カナダでの剣道体験は、シンガポールでは自分の宣伝効果に一役も二役も効果が在るものと見て取れた。