相手が動いた時、竹刀を握らない事。
相手が攻めてくるか??と感じたとき、良く竹刀、剣先が上がる。
マア、いわば打ちに逸る訳で、此れは絶対に、1本になる打ちには繋がらない。
何故なら、其の剣先が浮いた=硬直現象だからです。
此れは、厳密に言えば、其の瞬間、相手に起されて、ハッとしたのと同じ、心の居付きでもあるわけです。
だから竹刀を握り締めて、打とうとする。
此れでは機会を掴んだとは絶対にいえません。
あくまで、相手に起された、引き出されたに過ぎません。
相手が攻めて出てきた時ほど、腹に力を入れて肩の力、腕の力を抜いて次なる本物の機会に、自由自在な竹刀操作ができるようにしておかなければならない。
此処で大事なのは打たれる覚悟。
打たれたくないという反射神経が邪魔をして反射的に竹刀を握る=剣先が上がる。
打たれても良いという覚悟があれば、硬直する必要が無くなる=見切れる。
だから、相手が来るな???と感じた時ほど意識的に肩と腕の力を抜くようにしなさい。