Canada Youshinkan Kendo Dojo

攻めの考察

剣道における攻めとは、如何いう事を、言うのだろうか。

熊が考えるに、「相手に対して常に恐怖感を与えること」では無いのだろうかと考える。それが相手を驚懼疑惑の四戒に陥らせる事に繋がるのだと思う。

では、どうすれば相手をそのような状態に追い込むことが出来るか。大きく分けて2通りのやり方があるが、最終的には一つだけに成っていく気がする。

1 は気迫で相手を追い込む方法
(強い集中力で、いつでも打突出来る状態を維持している。)

2 は動作で相手を脅かす方法。
(フェイントや、色を見せて相手を脅す方法}

しかしこの2の動作で遣る方法は最終的には不可に成る。
其れはなぜかその色の出た処が起こりに成り其処を打たれる危険性が在るからだ。

最近の稽古ではこの攻めをもう一段高い状態にしたいと工夫していた。

そして、最終的に分かったこと、其れは、身構えも、剣先も、体勢も、其れは全て単なる方便でしかないと言うことだ。

確かに攻めを強力にする為の一部の効果は期待できる。だが其れを期待しすぎて、其れを頼りにすると墓穴を掘る事に成りかねない。

本当の攻めは、気の力であると思う。気の話になると分けが分からなくなる人が多いかもしれないが、気とは、宇宙に存在する目に見えないものを動かすエネルギー、だと解釈すれば良い。

だから、気とは人間が本来持つ力なのである。

気分が良い、気が会う、気が会わない。など全て自己の体内に在る意識で判断しているではないか。其れが気であるし、その気で相手に何かしら伝える事が出来る。

その伝える力が強いか弱いか、其れが攻めに繋がるのだと思う。気は空気の気でもある。
その、空気中に在る目に見えない力を自分の体内に取り込み、その電磁波?で相手に伝えていく。相手が弱ければビビルであろうし、強ければ「ナニオ!!」と答えてくる。

その気の置き所に工夫が出来てきた。其処には、身を呈することの出来る気(死ねる覚悟)。これが最大の攻めにつながる事が発見できた。