文明の発達は、人間本来の生きる使命。と言った人が居た。
確かに文明の発達は人間だけに与えられた特権、 文明の発展のお陰で人間は多大な恩恵をこうむっている。
我々剣道家でも自分の剣道が容易に見れる時代に成った。最初はビデオ、最近はDVDで簡単に見れる。
熊が一番初めにビデオで自分の剣道を見たのは、1982年の時、佐藤博信範士との稽古。当時6段。今観ても思う下手糞な 剣道です。
でも、それがきっかけで、最低でも一年に3~4回写して記録に撮って来ました。自分の過去の稽古記録は自分の修行の段階を事細かに再現してくれています。
そして、その時々の自分の課題も鮮明に浮き彫りにしてくれる。先ず自分の稽古を見て、下手だな~とは思っても、自分で良いな~と思った事がない。
それは何故、自分が理想としている師匠の方々の剣道と比較してみるからだと思う。
脳裏には鮮明に師匠の方々の剣道が、インプットされている。
自分ではそれに近づきたいと念じながら、稽古をしているが、比較してみると程遠い事が分かるからだ。
だから自分の課題も見つけやすい。何処が如何違うか自分の目で確かめられるからである。通常 、自分の稽古は自分で分からない。だから、簡単に妥協して大体これで良いだろうと、妥協してしまう。
だが、ビデオやDVDの画像は嘘は記録しないので、現時点の実力をそのまま見せてくれる。これは非常に参考に成ります。
自分の周りに良い指導者が居ない場合、ビデオを活用すれば良いと思う。
自分が上の先生と稽古した物、、したの人と稽古したもの、それぞれ必ず問題点が発見できるはずだ 。
自分で自分の問題点が分からなければ、自分の剣道の将来は無いと、諦めた方が良い。
なぜか、自分の欠点に気がつかないのは自分自身治しようが無いからです。
自分のイメージの中には、師匠や、憧れの剣士の残像が残っているはずです。
それと自分の稽古を比較してみればわかること だからです。
それが分からなければ何を勉強していいかも分からない。
だからビデオや、DVDを大いに活用すべきだと熊は考えています。
そのお陰で、常に師匠が居ないカナダででも、何とか此処まで自分の剣道を進化させながら、稽古を続けてくる事ができました。
ですから、全てにおいて、環境は無ければ自分で作り出すべきだと考えています。