今、養心館にアメリカから高校生が武者修行に来ている。
彼の父親がアメリカに転勤になり、それに着いてアメリカに来たらしい。夏休みの間、カナダで語学の勉強を兼ねて、剣道の稽古もしたいと訪ねてきた。
今時の高校生には珍しくきちんと挨拶が出きる子で、好感が持てた。剣道は正直、強いと言う剣道ではないが、稽古態度は真面目で中々良い。
将来は日本に帰り教員になりたい夢を話していた。熊は、彼に言った。「教員になり生徒に剣道を教える事があれば、正しい剣道を教えなさいよ。試合に勝つために崩れた剣道より、負けても良いから正々堂々と戦える生徒を育てなさい。」
今の彼には、何が正しい剣道で、何が可笑しい剣道かの判断も付かないだろうが、此処で、稽古してくれた印象を大事にさえしてくれたら、良い指導者になってくれると思う。
毎回、宿題に追われて全ての稽古会には出れなかったが、その都度電話で、連絡してきた。最近の若者を色々見てきたので、久々に良い青年に会えて嬉しい思いをした。
頑張って欲しいものである。