熊自身は、有れば有るほど良いと言う考え方です。
其れは何故か、お相手は千差万別、如何なるお相手でも勝ちを得るためには情報が有れば有るほど心強いからです。
例えば、初めて上段の方と稽古したとき、やはり違和感を感じるはずです。先輩方や、他の剣士が如何使うか其れを真似する様な所から挑戦してみるのでは無いでしょうか?
しかし其れは、見ていてそれとなく真似するだけで、中身が伴いませんから良い訳がありません。
其処に、若し仮に、何処かで仕入れた知識があったとします。
「上段には鼻歌交じりで間を詰める」等と言う事を知っていたとしたら、先ほどの真似は、真似でなくなります。
自分の意思で、確りその動作の意味を考えながら出来るはずです。
羽賀の親父を凄いと思ったのは、ものすごい読書量と、それから得る知識、其れを全て剣道に生かしていたことです。
単なる剣道書、武道書の類だけではなく、完全別ジャンルの本からでも学び取り入れていました。
その中で、一つ自分が大きな影響を受けた教えがありました。
「人間本来の命の根源は宇宙にある気体だ」という物です。
だから、肉体は打たれれば痛いが、気は打たれても痛くない。
其れを何でびくびくと気持ちを揺さぶるのか???
気持ちの気=魂=目に見えない自分の生命を司る力。其れを他動要素で、揺さぶらない事を心がけろ、と言う教えです。
其れを得るために、クンパハカが良いぞ、と言うものです。
先ず、肛門を占めて、下腹に軽く力を入れ(意識する程度)肩の力を抜き、息を長く長く吐ききる。
吐ききれば、肺の中、お腹の中が空に成りますから、息を吸わなくても大量の酸素が自然に肺に入り、血液中の酸素量が増えて、脳波の回転がスムーズになり、良い働きをする。
詰まり、心落ち着くわけです。それで、自分の心は揺れないぞと念じる。
これは確かに効果が上がりました。意識改革と良く言いますが、これを身につけるだけで、どれだけ剣道の腕が上がったか計り知れません。
ですから、世に頭でっかちと言う言葉がありますが、物にしてしまえばいいのです。物にしないで理屈を言うから頭でっかちと言われるのです。
でも、言いたい奴には言わせておけば良い。自分は今その事に関して発展途上であるからです。
その知識が無い人は、未来永劫発展途上にも成れない。
ですから、皆さんも出来るだけ「正しい」情報を沢山入手される事をお勧めします。