今も尚其の遣り方を信奉している方々が居る。確かに効果は有ることは事実だが、リバケンや、遅剣の方々には非常に辛いものがある。
若い子供の頃と違い、其処までは体をかけれない、仕事もあれば家族もある、体を壊したら大変だ。
昔は理屈ぬきで、ただ遣らせると言う方法が多かった。指導者も余り説明しなかったし、盗んで取れというのが常識。
「男は黙ってやる」口数の少ないのが武士だ。と言う思想が有ったからだと思うが現代ではコミニュケイションが不足で使い物にならないだろう。
だから、熊は考えた、時間に制約があり、体も掛けるが無理は出来ない。だが、上達はしたい。(当たり前か?笑)
そこで、熊流に開発したのが部品の組み合わせだ。これは今迄発表していない遣り方だ。
この遣り方、先ず、部品を作り上げる事から始めなければ成らない。
部品=弱点=上手く出来ない所。と解釈頂きたい。
上手く出来ない所=重点的にそれだけ練習すれば良い。
例えば、手の内、梃子の作用、応用だ。30CMのプラスチック物差しで、右手の押し手、左手の引き手の動作を出来るだけ早く振る。
それで力を抜いた振り方遣り方が解る。力が入っていれば早く振れない。
其れを日に3~5分遣る。仕事中の気分転換にもなる。
其れを繰り返せば2~3週間くらいで身につくはずだ。
左足が撞木になる人、通常の歩行を、左膝を右ひざ内側に向けるつもりで歩けば良い。日に全く歩行しない人は居ないだろう。意識の問題だけだ。
そのように一つ一つの部品を癖になるまで遣れば良いだけのことだ。
マダマダ部品のパーツが沢山有り夫々に遣り方は有るが、其処は自己研究、解らなければ聞けば良い。
自分が何とか此処まで来れたのは、部品の修正、其れを組み立ててきたからだと思っている。其れが理合いに則っているかの研究に繋がった。
竹刀の持ち方、振り方、構え方、足の踏まえ方、体重のかけ方、腰の移動、全てにおいて、夫々の練習を部品として其処だけを重点的に直す。
時間は掛かる様に感じるが、意識的に部品を修正していけば総合的には非常に早く組み立てる事が出来る。今はそう確信している。
一番行けないのはあれもこれも同時進行で遣ろうとすると、欲張りすぎて、全てが中途半端になりかねない。どれがどの部品だか解らなくなる。
だから一つ一つの部品を焦る事無く完全に近い状態に修正してから初めて組み立てに回す事だ。
この方法なら何処ででも誰でも、一人で稽古できるし、修正できるはずだ。