Canada Youshinkan Kendo Dojo

子供達の指導で自分も成長する。

此処に来る読者の方々の中で、子供の指導をされている方々が多いと思いますが、子供を指導しながら、ちゃんと自分も成長できる方、中には成長できない方、ややもすると下手に成って行かれる方々が居ます。

この差はどうして何処から出てくるのでしょう。
私の田舎に、その実例があるので、一年に一度帰国した時に其れを目の当たりに見てしまい、残念だな~と思う事がしばしばあります。

自分を成長させる事の出来る人は其れで良いのですが、出来ない人は何が足らないのでしょうか。其れは気配り一つだと思うのです。

自分の教え方が間違っているそれに気づかない。自分では、全剣連の指導要綱の通りに指導をしていると思い込んでいる。

よしんば本に書いてある通りに指導をしていたとしても、其処に視覚で訴えるものが無くては子供は理解できません。本の受け売りだけでは、ダメなのです。あくまであれは参考文献でしかない。

教え方は其れぞれの方々の工夫に掛かっているのです。

自分の教え方が間違っていない人はちゃんと子供とともに伸びれるはずなんです。

ですから伸びれない人は、自分で自分に気づかないそれだけの事だと思います。先ず伸びれない人の見本は、口で剣道する人です。

良く見かけますよ、子供に限らず、人に指導をする人で、アアダコウダ、口で剣道をする人。如何にも自分が出来る如く話している人。

特に、子供は口だけの指導では理解できません。先生が見本を見せてやる。其れを視覚で捉えるほうが子供はわかり易い。

説明は出来るだけ簡単に、こんな風に遣りなさいと見本を見せる。

熊はSKI指導員していた経験があります。カナダで、英語が殆どしゃべれない時に、SKI学校で人並み以上の給料をもらっていました。

其れは指導能力を買われてのことでした。英語がしゃべれない分、見本を見せて、ジェスチャーたっぷりに指導をしていました。

それで、まともに英語を話せる指導員より、熊の生徒のほうが早く滑れるようになる。其れをSKI学校の校長が認めてくれたわけです。

大人対する指導もそうですが、偉そうに、口だけで剣道している人は間違いなく下手になっていきます。

伸びれない人は、指導に変化をもたせる事の無い人です。
毎回毎回同じ事のくり返ししか出来ない。子供も飽きてきますし、自分の成長も無い。工夫が足りない事が解ります。

成長できる人は毎回工夫があり子供達を飽きさせないで、自分も子供と一緒に体を掛ける、見本をどんどん遣って見せる。

正しい見本を見せなければ成らないと言う使命感から正しい基本動作を見につけようと努力をする。当然、自分の体の動かし方、姿勢の保持の仕方、細かいことに気を配り、工夫をして身に着けていきます。

当然、生徒に見せる、見本動作も真剣に、元気溌剌としたものになり、子供達の士気も上がる。おまけに、指導の中に工夫があるから変化があり子供達は興味を失わない。

そこら辺が、人により、差がある。だから子供達の成長にも自分の剣道の上達にも差が出てくると思っています。