以前、交剣知愛@MIXの日記の中で、北海道の錬士の方の質問に答えたもので、今、熊が実践している、羽賀の親父から聞いた秘伝の面の打ち方、間合いに関する考えかた、攻め、溜めに関して記述したものが有りますので、知る方は知っていると思いますが、知らない方のためにあえて、再度、このサイトの為に書きます。いま、この方法を全国あちらこちらで研究している方々が居られます。
其の中に大分に在住の長崎県人の錬士の方が名親で付け親でE-面と呼び稽古をなさっておられます。
間合いについて、
勝ってから打てる人、打ってから勝とうとする人、の違い。
これを説明するのは少し難しいのですが、こんな風に捕らえてみれば幾分理解が進むような気がします。
間合いは、自分と、相手との空間です。
この空間を5段階均等に分けて見てください。
つまり、A=自分の位置 A-B-C-D-E-F F=打突点つまり面とします。
通常一般の人はA~Bを攻めてて、Cで打突動作に入ったとします。
打ちに出たという事です、当然、竹刀が上がります。つまり起こりですね。
熊が心がけているのは
A~Eまで攻めます、つまり、その間は何時でも防御できる態勢が出来た状態を持続したまま、攻めて入りますから、お相手は間が近くなったと反射的に動作を起こしてくるわけです。
熊はその間まだ相手を見切り、Eを超えた、所で、打ちに出ます。
本当に最後の最後、瞬間的に打つわけです。
相手との距離空間はお互い同じですから、お互いの打突に必要な移動時間はそう変わりません。
お相手にしてみれば、熊は最後まで打ちに出ませんので、その分起こりをとらえられる時間が短いということに成ります。
そしてそのことが熊にとっては確りとした為に繋がるわけです。
当然、Bで打突を始めた人は、途中変更が効きませんから、返されたり応じられたり、出鼻に乗られる率が高くなるという訳です。
つまり、打突時点が早い人、早く竹刀をあげた人が、打って勝とうとしている人で、竹刀を上げるのが遅い人が勝ってから打てる人と言う事になるのでは無いでしょうか。
お互いの攻め合いでどちらが先に手を上げたか、攻め負けたほうが先に手を上げる、つまり打って勝とうとするわけですね。
ですからA~D&Eまで間が詰まりますから、打ち間は近間という事になる訳です。
ご理解頂けたでしょうか。
手前味噌かもしれませんが、これは仲間内では大反響を呼び皆さん研鑽されておられます。質問も沢山来ました。
一度、ためしに研究されては如何でしょうか。