昨日、6/17日に、無事バンクーバーに舞い戻った。
今回の日本行き、熊にとり収穫大の旅行になりました。第一の目的、居合道七段審査、11%の難関を越えることが出来、今までご指導いただいた先生方に心からお礼を申し上げたいと思います。
今回の審査、事前に、同門の先輩範士から、ご指導を頂いていたお陰で、非常に気楽に挑むことが出来ありがたかったと思います。
範士が申されるには、貴方は剣道八段なのだから、気分、位は剣道でおやりなさい、それと居合いの場合相手は100%弱いのです、自分が必ず勝てる相手なのですから、あわてず一つ一つの動作を確りと正確に抜きなさい。
このアドバイスは本当にありがたいものでした。心に余裕を持ち、審査に望めたことが、最大の要因だったのでは無いでしょうか。
これからも、地道に精進を続けたいと心に誓いました。
さて、剣道の話です。今回一番初めに、富山武道館で行われる、県剣連の稽古会に参加したのですが、正直、少なからずがっかりしました。
剣道、数年前に七段合格した方々が、下手に成っているのです。それと剣道の稽古の仕方が分からないのか、知らないのか、勉強不足の人が非常に多いことに、驚きを隠せませんでした。
勿論、若手の中には好感の持てるお稽古を頂いた人が二人居たのですが、後の方々は正直、????が着く人ばかりでした。
先ず上の人と稽古するときに、七段にも成っていて、攻められたら間を切り、下がって駆け引きをしようとする。情けないことこの上ない。上位者と稽古をするときは絶対に下がる稽古をしていては上達は望めません。
何故なら、上位者は強いから攻めて出てきます、その攻めに立ち向かう強さを身に着け、打ち破って前に出て戦うことをしないで、強くなれるとお考えなのでしょうか、下がるのは逃げたのと同じです。
逃げるくらいなら初めから稽古に等出てこなければ良い。そうすれば逃げるなどと言う卑怯なことは遣らなくてすむ。また打たれたくないなら面を着けなければ絶対に打たれません。
下がる、逃げるは打たれたくない、と言うよこしまな心の現われなのです。そのよこしまな心を捨てて、直心で挑むからこそ剣道が剣道たる所以が有り、人間形成に繋がるのだと思うのですが、如何か・・・・
それと、ただ叩けば良いと言う稽古の方が殆ど、竹刀を振り回しているだけで、刃筋も何も有った物ではない。理に叶った攻め、刃筋を立てて打ち込む稽古をするから剣道な訳で、当ればいいのは、自己中心的な、叩きあいでしかない、犬の喧嘩より下等な非常にレベルの低い剣道と言わざるを得ない。
恐らく地元では七段で大先生に成っていて、謙虚さを忘れた所以、だと思う。熊の地元の方々だけに、ここで苦言を呈しておきたい。
中には八段を受験されている方も居た様に聞いている。その方々は誰一人、熊に掛かっては来なかった。八段を突破したければ、八段を手込めに出来るくらい八段を打てなければ、八の壁は突破できるものではありません。
下手とばかり稽古していて、八に成れるとお思いなら先ず無理でしょう。いついかなるときでも上手に掛かる稽古を忘れてはいけないと思います。
その点、志貴野の道場に集まった剣士は、学ぼうとする姿勢が出来ている。誰一人下がる人が居なかった。皆積極的に出てきて戦う。勿論、上手には打たれるでしょう、だから勉強になるのです。
まあ、この道場、狭くて下がれないと言う事情もあるのですが、笑
ここに集まる剣士は求める心があるので、指導していても楽しい稽古に成るのです。
同じ県内なのになぜこれだけ違うのか考えさせられます。
富山武道館で指導に当られる先生方は心して、お励み頂きたいと感じた次第です。