2008年京都で、羽賀の親父から頂いた、書いた物の中から、こんなのが出てきました。
田宮流の教えだそうです。親父さんは92歳に成っても何処かから,必ずこうして後進の為になる剣理を探し出してくる。頭に入っているのかもしれないが、本当に良く勉強しておられると、敬服するばかりです。
「右膝と左の腰を規矩として 打つかすがいを腰詰めという」
規矩(きく)=お手本とか、基準、作図による問題を解く方法の意味があります。
規=コンパスの意味があります。矩=物指しの意味があります。
詰り、右膝と左腰を(基準として)打つ鎹=固定させると言う意味に解釈すると、謎が解けるような気がします。
実際の稽古の中で、右ひざの攻め、左腰の締まりは非常に大事です。
この右膝の攻めは、余知られていませんが、熊の友人DR西村が佐藤博信範士に問いただした所、それを知っているのは専門家でも少ないと話されたそうです。詳しいことを知りたければ、このサイトのリンクから、西村医院を訪ねてください。剣道の話のコーナーで紹介されています。
今、交剣知愛@MIXの中で熊のマイフレンドの方々に熊の面打ちの極秘を紐解いておりますが、それの鍵が此処に在るのです。
詰り、右膝と左の腰を上手く同時に効力を発揮させる事により、確りとした打突が出来るようになります。
人間が歩行運動する時、右足を出した時、自然に左手が前に出ますよね。
それで微妙なバランスを取って安定した歩行が可能になって居る筈です。
その左手が前に出たとき、左腰はどうなっているでしょうか、幾分前に出ているはずです。それが自然の動作のはずです。
自然の動作、剣道の打ち方もその自然の動作に逆らっていては、正しい打ち方が身に付くわけがありません。その事をこの教えは説いているような気がします。