今回、日本で稽古をして見る中で、幾らか下手の方々との稽古で試していた面打ちがあります。4種類の面打ちです。
簡単に言えば、
1真っ向から中心を割って先で打つ面。
2攻めてでた時に、相手が飛び出す気配に合わせる、出鼻を打つ面。
3相手を攻めて相手がいち早く打ちに出てきたときに打つ面返し面。
4相手を攻めて、同時に相手も打ちにでて来た場合の打ち落とし面。
A左手を納めて、丹田に気を溜めて、触刃から交刃まで、剣先を少し下げ気味に右足を床に摺らせて相手の様子を見ながら攻めて入ります。
そして、その時に相手の発動する動きにより、打突機会が異なるので、此方の使い分けが変わるだけなのです。万一機会を掴むのが遅れた場合は応じ胴で仕留めるだけです。
ただ、その、使い分けを決めるのは、あくまで瞬間的な判断ですので、本能に任せているといった方が正解なのですが、一応自分の意識の中では完全に分かれています。
全ての面打ち最初は、Aの攻めで行きます。この実践効果については書くと膨大な量に成るので、質問があればお答えします。
1はAの動作で攻めを仕掛けて、相手がひるんだ時、自分の右足を相手の股間の方向にに滑り込ませる感覚で、踏み込むように、打つ瞬間までギリギリに剣先を相手の鳩尾辺りに付けて割って入り、左足で飛んで面を打ちます。
2はAの動作で攻めを仕掛けて、相手の打ち気が見たときにそのまま打ちます。
3はAの動作で攻めを仕掛けて、相手が先に面を打ってきた場合。出きるだけ竹刀の手元を上げないで、一度竹刀の鎬で、すり上げておいて、打ち落とします。
4は相手がほぼ同時に飛んできた場合、相打ちになるような場合は、右足踵を少し外側に開く心もちで、小さいすりあげ面的に鎬で相手の打つ面を摺り落とす感覚で、打ち落として行きます。
1と2の上半身腕の使い方は全く同じです。
3と4も、ほぼ感覚的に近い腕の動きです。ただ刷り上げの場合は竹刀を振り上げていく過程で刷り上げますので最小限の力で済みます。4の方が業的には同じです。ですが、業も小さく難度が高いのですが、決まれば綺麗に打てます。
殆ど業はこれだけで、小手は出籠手程度にご愛嬌程度にしか打ちませんでした。
それでも結構使えるものです。
結局四種の面、応じ胴の5つの業だけで、今回の修行が終わりました。