6月22.23日、千葉仁範士を囲む智仁会の方々が10名養心館でお稽古頂いた。
バンクーバー地区の各道場の三段以上に参加を促した。
養心館メンバー以外は、殆ど指導者クラスの参加で、講習会も開いていただいた。
23日は2時間にわたり剣道形の講習会。非常に解り易い説明で、多大な効果を上げる事が出来た。その中で、範士は、形はそれぞれの構え、動き、切る所、突く所が確りと決められている。だから最低限でもそれだけは覚えておかないと形には成らないと言われた。
確かにそうなのだが、しかし、全般的に見ていると、細かい所をうやむやのまま、形を打って居る人々が非常に多いことだ。恐らく、剣道形は、昇段審査でやらなければ成らないから、仕方なく覚えている。と言う程度でしか考えていないからだと思う。
剣道形の理合いを探求する所まで行かなければ本当の剣道形とは言えないのだが、
やはり範士の言われるとおり、最低限のカタチ、動きは完全にマスターしなければ成らない。
約10年位前に、楢崎、中西両九段の形を拝見して、その時も事細かにご指導を頂いた。
手に汗握り、冷汗を、掻きながらの講習では有ったが、次元の違った世界での剣道形は熊の心の財産になった。
今、日本でも剣道形は重要視されておらず、海外の方が形を確り学んでいると聞いた。
某アメリカ人が、日本に形を習いに行こうと計画を立てていたら、彼の剣友が形なら、ヨーロッパに行った方が良いとアドバイスされたと言う。
笑うに笑えない、話が、昨日まことしやかに日本の先生方の中で話されていた。
それに、お稽古は頂いた先生方から、もう一つ笑えない話が出た。
カナダ側の指導者は、殆ど気剣体の一致が出来ていないと。
お恥ずかしい話なのだが、カナダでは、そんな人々が剣道を指導している。
剣道を普及する事は大切な事だが、普及すればするほど、本物が消えていくそんな切ない思いも感じぜさるを得なかった。
範士は又こうも言われた、剣道で打つ打たれるやってる間は剣道ではない。
一太刀、一太刀魂を込めて、一拍子で打ち切る、捨てきる修行をして初めて剣道に成ると。
とにかく色々と再認識させられた稽古会であった。心から感謝である。