本来、剣道考察日記に書く話題ではないかもしれない。
だが、つぶやきが、セキュリーティー強化で書き込めなくなり、何らかの不都合で、新着情報も書き込めない状態が続いている。
そこで、今、プロに頼んでこのサイトのリニュアル工事をお願いして在る。
此処の来れれる方々に、期待に沿えた?書き込みが出来ませんが、しばらく、ご辛抱いただきたい。
今年の京都、29日に京都入り、今回は日本刀を所持していたのだが、事前申告しておいたお陰で、すんなりと通関できた。
今年は、熊の人生で初めて、居合い道の演武にも参加してみた。以外と雰囲気に飲まれないで、演武出来たと思う。
先生方から、お褒めの言葉をいただけたから、先ず先ずの出来栄えだったのかも知れない。
さて、29日に京都入りしたのには訳が在る。毎年この時期に、羽賀の親父が主催する武講同窓会の居合い道、剣道練成が30日1日と在る。
そこに92歳の親父が出て行くので、そのお世話をしなければ成らない。マタ、今年は正式に剣道の講師として任命されたので、お手伝いさせて頂く事と成った。
剣道の講師の主な仕事は剣道形の指導である。勿論剣道の稽古は有るが、それは自分の出来る稽古をすればそれで良い。だが、剣道形を、居合い道人に指導するには、訳が在る。
剣道人なら、間合いや、打突の機会の捉え方は通常の稽古の中で養われるが、居合い道だけの方々は、仮想敵だけの世界だから、勝手に想像できて、勝手な動作で居合いを抜く事が出来る。
それを誡めて、実際の機会を学ばせる意味合いで、剣道形の実習も課せられているわけです。
居合いにも形詰め、と言う方法の形はありますが、流派が色々参加されている為に、剣道形で間合いと打突の機会を学んでいただこうと言うことになり、5年前から実施されている。
毎年、外国の方々が数名参加されているが、殆ど日本在住の方々が多い。処が、今年はギリシャから4名の方が参加されていた。彼等の中に英語が解る方が居たので、どうしてもその方たちの指導は熊の役割になる。
それがその方々が、上手いとはいえないが、非常に気迫の在る形を打たれる。そこで、お手本として、皆さんの前で披露させていただいた。
それで形演武が終わった所で、皆さんに報告させていただいた。一人は剣道初段、相方は剣道1級。それが剣道形七本を全て遣るので在る。
此処の講習会にあっまっている方々は、殆どが居合い道6段以上の方々、おまけに5年前から形のご指導をさせて頂いている。
それにもかかわらずいまだ3本の方すら満足に打てない方々が殆ど。勿論なかには剣道の有段者、五段以上の方々が半数居るのでその方々はもう一段上の形を勉強していただいているが、問題は、居合い道だけ勉強、もしくは剣道4段以下で居合い道を学んでいる方々だ。
剣道形を知らない方が多いのに驚く。
ギリシャの剣士が、剣道形、七本を人前で演武出来て、日本の居合い道人が形を打てない、何が違うのだろうかと考えさせられざるを得ない講習会でした。
剣道でも、世界に負けた今、武道精神は、もはや日本では育たない状況なのかも、知れないと感じてしまった。
羽賀の親父がポツンと、一人語ちた。「試合の勝ちたい、昇段審査に受かりたい、それだけが目的で、剣道や居合道を遣る連中が増えすぎた。だから本物が育たない。」
目的と、奨励手段が完全に狂ってしまった結果なのだと身につまされた。