昔、榊原正範士が剣禅一致を説く、小川忠太郎範士に柳生の講習会の折、質問をされた。
今からの稽古、どんな風に気をつけたら良いでしょうか?
出きるだけ、ハッとしない稽古を心がけなさい。
ハッとするのは心の居つきです。心が泊まらない工夫をしなさい。
また、またあるとき、榊原範士が、持田盛治範士に質問された。
どうかすると、お互いが責め合って、間が詰まり、相手の動作をお互い見てしまいお互い動けなくなることが有りますが、そんな時どうすれば良いのでしょうか。
さ~っと行った方が勝ちですよ。固まったら負けです。
このお二方の教え。中々良いですね。
何時如何なる場合でも普段と何等変わらない対処ができる。
簡単な様で難しい。
だが、難しいと考えたら難かしいのであって、簡単と言えば簡単でもある。
何故なら普段通りに遣れば良いだけのことだから。
剣道は、意外と、難しくしているのは自分自身。剣道の理合いは非常に単純で簡単で合理的。其れを邪魔するのは全て自分自身。中々深いですよ。