剣道は、もう既に450年も前から語りつくされた教本がある。五輪書、兵法家伝書、不動智神妙録、等など、其れを、如何理解して、如何自分の稽古に生かすか、それに尽きると思う。
またその時代時代の剣客たちが書き残した資料も少なくない。江戸末期の、山岡鉄舟、千葉周作、まだまだある。
それらを紐解いてみると、無理と無駄を削ぐ事を心してて書かれていることが多い。精神状態にしてからが、無我、無心、無刀などと言う言葉が出てくるのはその現れであろう。
今回、日本で剣友たちに熊流の考え方で、講習会を開かせて頂いたのだが、そのシンプルな剣理に少なから参加者の皆さんの共感を得た。
50数年間の剣道修行の現在の所での集大成。この先まだまだ変革が出てくるかもしれないが、そう大きな変革は出てこないと思う。
究極、剣道は自己の無理無駄を省くことが、一番難しい課題なのだということが解る。剣道の敵は全て自己の中にある。
それに打ち勝つ修行を剣道を通じてしているのだと思う。そして答えは、シンプル イズ ベストということに成る。