去る、3月27.28の二日間カナダBC州、コキュイトラム市でアメリカゾーンの審判講習会が開かれた。
講師は、梯範士、浅野範士、山中範士のお三方。
非常に中身の濃い講習会でした。お三方には非常に精力的にご指導頂き、心より感謝申し上げました。
ただ、残念なのは、毎回、講習を受ける側の態度。審判規則を持参してこない。僅か20%程度の方が持参されていただけ。これでは、学ぶ方々の姿勢を問われても仕方が無い。
又、その規則を読んでいない、理解していないがために、質疑応答でも頓珍漢な質問が多い。
今回、6段以上の指導者クラスの、通訳に、白熊が担当しましたが、参加者の先生方から、こんなに分かりやすい、完璧な通訳は初めてだと賞賛を得ました。
剣道の通訳はその通訳する人の言葉の能力+剣道理合いの知識が無くてはできません。例えば、手の内の効用等と言う事を通訳しろと言われても、通訳するほうが、手の内の事を理解していなければ通訳できません。
以前、大昔熊自身が英語が全く出来なかった頃の事です。通訳専門の女性に剣道の通訳をお願いした所、「手の内」を hand hit 「手の打」と訳されて驚いた事がありました。冗談の様な本当の話です。
その点、今回は白熊自体が子供の頃から羽賀範士の教えを聞き通訳もしていましたから、皆様に非常に分かりやすくご理解いただけたようです。
お稽古でもお三方には恥ずかしながら、初心者の指導、本来なら各道場の師範が教えて置かなければいけないような事までご指導賜り、おまけに初心者の稽古までお付き合いさせらたにも、関わらず、嫌な顔一つ見せずお稽古頂けた事誠に見ていて心苦しく感じました。
昔、小川忠太郎先生が言われた言葉、「幾ら禅の高僧といえども赤子にはその徳が分らない」其れと同じで、範士のお稽古、初心者が理解できるはずが無い、誠に無礼な仕儀ではないかなと密かに心痛めておりました。 先生方には誠に無礼の数々、お許しを頂帰たく存じます。