Canada Youshinkan Kendo Dojo

命日

時間の経つのは本当に早いですね。羽賀の親父が無くなって早一年が過ぎました。

生きている時は何時でも聞けると甘えた感覚がありましたが、イザ居なくなると、養心館を預かった以上全ての責任が着いて回ります。

その分自分でも真剣に指導について考えるようにもなりましたし、剣理についても更に深く勉強せざるを得なくなりました。やっと自覚みたいな物が芽生えてきたんでしょうか。

今、カナダの養心館の指導は殆ど息子二人が遣っています。まあこの二人は正直純粋培養の羽賀弟子ですので、私が口を挟むことはまずありません。

只、こうしたほうが効果が有るとか、此処を注意させたほうが良いというようなアドバイスはしますが、自分から先頭に立ち指導することは殆どなくなりました。

まあ、稽古は相変わらず好きですし、体もまだ健康なので出来る限りの稽古はしています。

只、日本の「交剣知愛@MIX」と言う剣道愛好家が集まるサイトで、自分を信奉してくれる方々に、書き込みをしながら質問に答えたり、考えを述べたりして、指導の真似事をしています。

此処には、彼らが名づけた、小町道場?が有り、七名の七段剣士が番頭集という事で、指導を手伝ってくれています。

この七段剣士の方々は皆さんもう一つ上を目指して日夜研鑽されている方々ばかりで、非常に熱心。また、掴み所も非常に確りしている方々ばかりです。

剣理に明るく、稽古熱心。毎年最低でも一度はお稽古願うのですが、その進歩の目ざましさは、驚くばかりです。

何だか、カナダでの剣道指導よりもこちらの方に気が移ってしまいそうな感じです。笑

まあ、カナダはもう息子達の時代、熊自信は求める方々が居ればその方々のお手伝いさせて頂ければ其れで良いのかなと思っています。

おそらく羽賀の親父も、誰隔てなく求める方々には手解きしていたはずです。

羽賀の親父の命日を向かえ、去るものは追わず、来るもの拒まずの精神で、微力ながら後進の方々のお手伝いできればと、決意を新たにいたしております。