Canada Youshinkan Kendo Dojo

今年のお刀

毎年、京都に出かける前に何本か新しい竹刀を仕込む。今年は三本仕込んだ。

と言っても、二本は、行きつけの部道具屋の社長が寄贈してくれた真竹の竹刀。真竹はカナダでは値段が高く誰も買わないのだとか、ほって置いても乾燥しすぎて割れるだけだから、値の分かる人に使って欲しいのだと言ってくれた。

熊自信は今まで真竹の竹刀はあまり使わなかった。理由は何故だか、真竹は直ぐに割れることが多いからである。桂竹の方が長持ちする。

其れと最近まで、カナダに道具屋が無かったので、日本に帰郷したときに50本入り箱で纏め買いしていたので、殆どが桂竹の竹刀だった。纏め買いと言っても、親子三人で使い、其の他に会員も使っていたので直ぐに無くなった。

真竹の竹刀が直ぐに割れる、本来なら反対なのだろうが、何故か熊の場合は直ぐに割れる。値段から考えると非常に高い買い物になるわけだ。

桂竹の竹刀が3000円とすると、真竹は10000円はする。真竹が三倍長持ちするかと言えば絶対にそんなことは有りえない。だから熊にとり真竹は不経済そのものだった。

竹刀が長持ちしないのは腕が悪い証拠なのだが、桂竹のほうが長持ちする。まあ、生来貧乏性にできていると言うことだし、腕に似合った刀を使って来たという事だろう。

だから今年も万一に備えて、桂竹の竹刀も1本入れた。柄革は市販の物より短くしているので、柄頭の部分を切り詰めて、再度縫い直して竹刀に組み込んだ。

頂いた真竹の竹刀は少し握りが太いのが気になるが、只で頂いたのだから文句は言えない。
使いにくければ日本で誰かがもらってくれるだろう。無駄にはならない。

此れで刀は揃った。道具は八段合格祝いに作った「西湖水」と名づけた本番用の道具が日本においてある。今年は2尺5寸5分の日本刀も七段合格祝いに新たに日本で仕込んである。熊の居合刀だ。

航空券も申し込んだ。帰りの便がまだキャンセル待ちなのが不安だが、如何にか成るだろう。最終的にダメなら帰国を一日早めれば良い。

今の所足の痛みも然程出ていない。稽古もそれなりに充実している。京都の宿も4日間宿泊が取れた。此れで準備は全て整った。余程の事態が起きない限り、今年も、熊は日本に武者修行に出かられる。ありがたい事だ。