Canada Youshinkan Kendo Dojo

打たれて分かること

6月15日、東京中野区の稽古会で、久々に佐藤博信範士に掛からせて頂いた。

今まで熊が稽古してきた中で培ってきた方法に自信を持ち挑んだのだが、物の見事に粉砕されてしまった。熊の気の起こりを物の見事に捕らえられてしまった。

勿論、これは博信範士だからこそ出来たことでありそう誰でもができる事ではない。
それが証拠に、今までその機会は誰にも打たれなかった。これは少なからず熊の心の中に衝撃が走った。

完璧とまでは行かないが、その遣り方、攻め方、その攻めからの打突に入る過程には、そこそこの自信が在った。これは慢心ではない。実際京都で何人もの範士の方々に通用していたからである。

技の起こりを捕らえられる方は多い。しかし気の起こりを、此処まで見事に捕らえられたことは過去に皆無であった。

最高にありがたいと思った。上には上が在ることは百も承知。今まで此処を打たれなかったのは単なる偶然なのか、いや多分、そこを打てる人が居なかったと言うことだと思う。

このことのお陰で又、研究する道が探せ出せた。上に懸かる、その心が大きなお土産を頂ける事に成った。わざわざ日に三回目の稽古を押して出て来て頂けた。師匠に心から感謝した。