Archive for 3月, 2009

軟弱に成ったものだ。

日曜日, 3月 22nd, 2009

最近、熊と交信のある若い剣道家が言っていた。某指導者に掛かったら、其の指導者は迎え突きをする人で、攻めて入ろうとすると剣先を下げて、下から小突き上げる仕草をする。

わざと突き垂を外し、喉に直接剣先を当てる、意地の悪い迎え突きをする人だったらしい。

そこで、掛かり手は、其の剣先を下げた処に、片手突きを出したそうだ。そうすると其の元立ちは、上の先生に突くとは何事かと、其の掛かり手を叱ったと言うではないか。

そんな馬鹿な話があるか。熊が若い頃、恩師に言われて始めて元に立った。4段の時だった。其の時、 恩師の先生から、元立ちとしての心構えを聞かされた。

「元に立つと言うことは、相手からどんな攻撃を受けてでも、殺されても良いと言う位の気構えで立たなければ成らないと、教えられた。」

此れは後に、警視庁で主席を勤められた、小沼宏至先生にも同じことを言われた経験がある。

其れと熊が若い頃、渡辺敏夫範士に突いた事がある。まぐれで当ったのだが、先生にたいそう褒められて、先生の竹刀を頂いた経験がある。

又、10数年前に放映された、NHKの剣道紹介番組「120秒心の戦い」の中で、天下の持田範士に掛かり手が片手突きを出して、其の突きを範士は軽くいなされ、逆に突き返したシーンが放映された。

其のことを鑑みても、上の先生に突きを出すことを叱るような元立ちは、元に立つ資格が無いといってでも過言ではない。

勿論、お相手の元立ちが80歳を過ぎたご高齢の方であれば、それなりの配慮が居るかもしれないが、それでも本物の先生なら、80歳に成ろうとも、下から遠慮がちな稽古をされたら不本意であろうと思う。

元に立つ以上、掛かり手にどんどん突かせてやるくらいの、気構えがあって欲しいと思うのは、熊が間違っているのだろうか。

イヤ、そうでは在るまい、今行われている剣道が、剣道を離れておさわりゲームに成り果てた結果ではないか。剣道は本来厳しさを求め、其の厳しさに堪えて、其れに打ち勝つ精神力を養うのも一つの目的であるはず。

若し、ここを読まれている貴方が下の人から突かれるのが嫌なら、元に立つべきではないと思うのだが如何か。

実際、熊の道場では、突きを奨励している、若い連中が熊に対してガンガン突いて来る。勿論失礼な突きかたでなく、技としてちゃんとした、突きを出す。

熊は其れを褒めている。自分の師匠もそうであった。自ら体をさらして、突かせてくれた。だから自分もそうして指導をしている。

突きが剣道から無くなればもはや其れは剣道ではない。日本の剣道家も軟弱に成った物だ。勿論一部の方々だと思うが、情けない話だ。

3月 22 2009 | 熊のつぶやき | No Comments »

三月の武者修行

木曜日, 3月 19th, 2009

先週、トロントの居合道の生徒が三人、BC州へSKIに来るので、序に養心館で居合道の稽古をしたいのだが宜しくとの連絡を受けた。

SKIに来る、其の寸暇を惜しんで稽古にも参加したい其の情熱や素晴らしいと感じ、ウエルカムと伝えておいた。

参加したのは日本人女性を含む東洋系の男子二人。正直驚きだった。女性は初段男性は二段との事だが、実力はそれ以上。

非常に確りとした居合を抜く。恥ずかしい話だが、養心館の生徒には良い刺激に成ったと思う。わが道場の三段の生徒より上手い。

此れは熊自身にも良い刺激に成った。養心館の生徒ももっと本気で指導をせねば成らないことを痛切に感じた。

其れともう一人、日本は静岡沼津からもう一人SKIに来たついでに養心館で稽古をしたいとの希望。居合道は二段、剣道は三段との事。

彼の場合は、養心館にジェイ、ホーという中国系のカナダ人が居て彼が沼津で居合道を学んでいた関係で、其の知り合いと言うことで養心館においで頂いた。

又、沼津の先生方とは、熊自身が、親父の関係で良く静岡で稽古もしてきたので、知己の間柄。ジェイ ホーも其の伝でお預かりした生徒なのだ。

この彼も癖の無い居合い、剣道を稽古されていた非常に好感が持てた。

カナダにSKIに来るついでの武者修行。中々見上げた心がけではないか、その意味で良い刺激を受けた3月であった。

3月 19 2009 | 新着情報 | No Comments »

今年のお刀

土曜日, 3月 14th, 2009

毎年、京都に出かける前に何本か新しい竹刀を仕込む。今年は三本仕込んだ。

と言っても、二本は、行きつけの部道具屋の社長が寄贈してくれた真竹の竹刀。真竹はカナダでは値段が高く誰も買わないのだとか、ほって置いても乾燥しすぎて割れるだけだから、値の分かる人に使って欲しいのだと言ってくれた。

熊自信は今まで真竹の竹刀はあまり使わなかった。理由は何故だか、真竹は直ぐに割れることが多いからである。桂竹の方が長持ちする。

其れと最近まで、カナダに道具屋が無かったので、日本に帰郷したときに50本入り箱で纏め買いしていたので、殆どが桂竹の竹刀だった。纏め買いと言っても、親子三人で使い、其の他に会員も使っていたので直ぐに無くなった。

真竹の竹刀が直ぐに割れる、本来なら反対なのだろうが、何故か熊の場合は直ぐに割れる。値段から考えると非常に高い買い物になるわけだ。

桂竹の竹刀が3000円とすると、真竹は10000円はする。真竹が三倍長持ちするかと言えば絶対にそんなことは有りえない。だから熊にとり真竹は不経済そのものだった。

竹刀が長持ちしないのは腕が悪い証拠なのだが、桂竹のほうが長持ちする。まあ、生来貧乏性にできていると言うことだし、腕に似合った刀を使って来たという事だろう。

だから今年も万一に備えて、桂竹の竹刀も1本入れた。柄革は市販の物より短くしているので、柄頭の部分を切り詰めて、再度縫い直して竹刀に組み込んだ。

頂いた真竹の竹刀は少し握りが太いのが気になるが、只で頂いたのだから文句は言えない。
使いにくければ日本で誰かがもらってくれるだろう。無駄にはならない。

此れで刀は揃った。道具は八段合格祝いに作った「西湖水」と名づけた本番用の道具が日本においてある。今年は2尺5寸5分の日本刀も七段合格祝いに新たに日本で仕込んである。熊の居合刀だ。

航空券も申し込んだ。帰りの便がまだキャンセル待ちなのが不安だが、如何にか成るだろう。最終的にダメなら帰国を一日早めれば良い。

今の所足の痛みも然程出ていない。稽古もそれなりに充実している。京都の宿も4日間宿泊が取れた。此れで準備は全て整った。余程の事態が起きない限り、今年も、熊は日本に武者修行に出かられる。ありがたい事だ。

3月 14 2009 | 新着情報 | No Comments »

強くなりたければ

土曜日, 3月 14th, 2009

剣道で、どんな名人だろうと、絶対的に弱い所がある。

其れは起こりである。起こりと言っても殆どの剣道人は技の起こり(竹刀が上がる)を起こりと捕らえている人が殆どだと思う。

だが本当の起こりはそれ以前、竹刀が動く前に体が動き出すのである。打とうとする意識が体のどこかに表れる。

其の体の動きの始動するところは、どんな高段者であろうとも,其処を打たれると弱い。名人でも技の起こりは隙があると言われるゆえんだ。

つまり、俗に言う気の起こりともいえるのだが、これは目でも確認が取れるくらいだから、それほど高度のものとは考えなくても良い。

意識して心を落ち着かせて相手を洞察する事ができれば、意外と簡単に其処の機会を掴む事が出来る。

竹刀の起こりを起こりとして見ていると、動きに惑わされる事に繋がり機会を得ない。それ以前の起こりを掴む事だ。ここが第一ポイント。

竹刀の起こりを目で捉えようとするから、心が躍り、不動心、平常心が養えない。それ以前の体の始動の起こりであれば十分に腹を据えて見る事が出切る。

だから強くなりたければ、自分の気持ちの起こり、体の起こりを出切るだけ抑えて相手の起こりの洞察力を養えば良い。

自分の起こりを抑える、此れは昔から言われるように、我慢であり、為であり、機会の見極め(見切り)である。

ここさえ掴めば、誰でも強くなれる。勿論、機会と感じたら、自分の体が自然に反応出来ての話だが・・・・・

そして、自分が攻めているときに、其の攻めに対して相手が動けば
相手を引き出したことに成る。

年老いた範士が若い連中を手玉に取れるのはこれがあるからだ。

3月 14 2009 | 剣道考察日記 | No Comments »

何処まで

金曜日, 3月 13th, 2009

人間、何処まで強くなれる物だろうか。以前、羽賀の親父は85歳の時に、「もう此れでこれ以上は強くならないだろうな」と言ったのを今でも記憶に新しい。

其れと、其の時こうも言った。「自分の剣道人生の中で今が一番強い」85歳で、普通ならば、年で体が弱り、運動能力は落ちているはずなのに、今の自分が一番強いと言い切れる。

85歳まで、強くなる努力をしていた事に驚愕もしたが、今の自分が一番強いと言い切れる。それだけの充実感を持って剣道に取り組んでいた。

何とも、言いがたい崇高な境地を垣間見た気がした。

其の頃から、腰が極端に曲がりだし、痛みを伴ってきたので稽古から離れられたが、時間の有る分、古い武道書を紐解いて、90を過ぎた今でも研鑽に余念が無い。

果てさて、ここを読まれる方々の仲に、今の自分が一番強いと言い切れる方がどれだけ居るだろうか。勿論、自分の剣道修行の中ででの話だが、毎回の稽古に全力で取り組んでいなければ絶対に口には出来ない言葉だと思う。

事実、熊自身は83歳まで、親父に稽古をつけてもらったが、自分で此れだと言う打ちは一度も打てたことが無い気がする。それだけ親父は強かった。何時も軽くあしらわれて、翻弄させられてしまった。

自分も還暦を過ぎ、まだ面を着けて若手とバリバリ稽古はしているが、ヤハリ自分の剣道人生で現時点が一番強いのだろうなと感じている。

そして、まだまだ伸びれるだろうなとも思っている。何処まで強くなれるか、親父と呼ぶ良い師匠の良いお手本が今も自分の脳裏の中に有る間は、自分もどこまで強くなれるかチャレンジして行きたいと感じている。

博学多才な、親父を超えることなど到底無理な話だし、不肖の弟子として認めて頂いたからには、少しでも近づけたら、其れが一番の親孝行だと思うからである。

3月 13 2009 | 熊のつぶやき | No Comments »

簡単に表現すれば

日曜日, 3月 8th, 2009

攻めとは、機会に打てる状態の維持が出来ている時。
焦りは其の機会まで状態の維持が出来無くなった時。
居着きとは、其の状態が途切れた時。

全て紙一重です。

3月 08 2009 | 剣道考察日記 | No Comments »

嘘だらけ

土曜日, 3月 7th, 2009

今、日本の政治が大揺れに揺れている。熊は政治に興味は無いが、これほど国民の期待を裏切った政治家も居ないのでは無かろうか。

一党の党首であり、それなりの指導力も発揮してきて、後一歩で、政権交代で次期総理と目されて、自らの所業で、こけてしまった。

今まで彼は、何度も何度も表舞台に現れて、後一歩で、星が手に入る所まで来ては、何故か其の星を逃している。

こういう人を人徳が無い人と言うのだと思う。誰が日本の総理大臣になろうと、一向に構わないが、総理大臣が任命責任に問われるなら、野党議員の党首選びは問題にならないのか。

丸で子供でも分かりそうな茶番劇を日本の政界では行われている。そうにしか見えない。

昔から、彼は策士の異名が高かった。策士はヤハリ策士の器なのかもしれない。

剣道家でも、ヤハリ器があるのだ、剣道界も自分を磨くことだけに専念していれば良い物を、あれこれ名誉欲が絡むと必ずしくじる。

どんな世界だろうと、文化だろうと、天地神明の理に逆らって活きれば必ず其の付けは払わされると言うことだ。

他人事だが良い勉強材料にはなる。

3月 07 2009 | 熊のつぶやき | No Comments »

段々京都が近く成ってきた。

金曜日, 3月 6th, 2009

引っ越して、もたもた、うかうかしている間に、三月に入ってしまった。世の中世界的な不景気だと言うのに、お陰さまでそこそこ忙しくさせていただいている。

新居での生活は中々住み心地が良い。一段落付いたので、後は京都大会に向けての準備だ。体調を整えて、万全を期したいと考えている。

毎年、春になると、心は既に京都に飛んでいる。今年の日本行きの予定も大体煮つまり、準備も整いつつある。

後は、対戦相手が何方になるのかが楽しみだ。発表が待ち遠しい。

来年は、白熊が日本にお邪魔することになる。だから熊自身の日本行きは無い。だから今年は楽しんでこようと考えている。

白熊と話しているが、会社をもっと確り安定させて、二人一緒に京都に出かけても、会社が上手く回るように、従業員の充実を図らねばならない。

其のために、もう少し頑張ろうと、話し合っている。
親子二人?三人で、京都大会に出れるのが夢だ。

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指導考察

金曜日, 3月 6th, 2009

最近、急激に初心者が増えた、養心館。

其の生徒達に、見本を見せながら、指導したポイント。

1 竹刀は力を入れず、剣先が遠くに飛ぶように早く振る。

2 上手な剣道家は全ての動きが楽に簡単に見える。
  何故か、無理な力が入っていないから。

3 打つことを一切忘れて、足を動かす事だけ考える。
  手は考えなくても動くから

4 気迫を込め、気合を入れて、体を力ませない、ここが強くなるコツ。

説明効果絶大に有りました。実戦方法が見せられないのが残念ですが・・・・・

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